お料理に苦手意識を持つ人を1人でも減らしたい!食育インストラクター古谷真知子です。
(普段とは若干異なるテンションでお送りしております。)
以前、子育てサイト「Conobie(コノビー)」にてコラムを書かせて頂いていた時に
あなたの料理下手、実はレシピのせいかも? | Conobie[コノビー]
と言う記事を書きました。
その続編です。
お料理が苦手な方を減らしたい→お料理の楽しさを伝えたい
…と言う事で、お料理が苦手な方はどうして苦手なのか?を日々分析しているわたくしですが、教室に来て下さる生徒様とお話ししたりしていてちょっと気付いた事があるので、書いておきたいと思います。
本日のテーマは「道具」!
お料理に必要な道具は数あれど、真っ先に思い浮かぶのはやはり、アレでしょう?
はい、正解!
「包丁」です!!
(合ってましたか?合ってましたよね?)
はい、包丁の何が苦手か?
SNSで流行りの1分動画やテレビのお料理番組を見ていると、玉ねぎのみじん切りや人参の千切りがとてもスムーズでトトトトトンとリズミカルで美しいですよね?
動画やテレビに出ている方はプロなので当たり前と言えば当たり前なのですが、いとも簡単にやってのけているので、あれくらい包丁を使えるのが普通、と思っていませんか?
「みじん切りもザクザクで大きいし、千切りもまばらに太かったり細かったり全然同じ太さに切れない…私ってやっぱり料理が下手なんだ…」
そう思っている方はいらっしゃいませんか?
みじん切りや千切りの美しさは、単なる経験値の差です。
練習すれば上達します。
…ですが。
「切れない」包丁でいくら切っていても、残念ながら上達しません…
どんなに頑張って切ろうとしても、切れないんですから!
その包丁、最後に砥いだのはいつですか?
核家族化が進んでいることもあり、ご自宅で包丁を砥ぐ方が少なくなっているようです。
理由としては、
・砥ぎ方を教えてくれる人が身近にいない
・そもそも砥石が無いし、砥ぐと言う発想も無い
・包丁を砥ぐタイミングがわからない
などがあるようです。(古谷調べ)
かく言う私も、大学入学から結婚するまでは一人暮らしでしたが、包丁を砥いだ事がありませんでした…
(本当にお恥ずかしいのですが、教室を始める随分前の事なのでご容赦下さい。大学生の一人暮らしなんて、毎日包丁使いませんし…言い訳がましくてすみません…)
包丁は、砥がなければ切れ味が落ちます。(セラミックや一部特殊な包丁を除く)
ご家庭での使用なら、新品で半年から一年は切れ味がそれなりに続くとは思いますが、毎日使うならプロが砥いでも3ヶ月程度しか切れ味が続かないそうです。
ご自分で砥いだり簡易砥ぎ器を使用しているのであれば、そのサイクルはもっと短くなります。
大事な事なのでもう一度聞きますが、
その包丁、最後に砥いだのはいつですか?
思い出せない方、一度も砥いだ事が無い方、結構多いんじゃないでしょうか?
お料理が苦手だと思い込んでいるのは、切れない包丁で料理をしているせいかもしれませんよ?
先日、友人に頼まれて包丁を砥いだのですが、頂いたお礼のメールに
「切れ味良くなって何でもスパスパ切れるので、お料理上手になった気分です!」
とありました。
…それだ…!
と、ひらめいた次第です。
いかがですか?
思い当たる節はありませんか?
包丁もほぼ毎日使う道具なのに、靴のように気軽にメンテナンス出来るお店が少ないのも原因の1つかもしれません…
(包丁砥ぎ店のチェーン店展開を本気で検討しようかと思っております)
もちろんご自身でメンテナンス出来るに越したことはありませんが、忙しい現代人の皆さんはアウトソーシングしても良いと思います。雇用創出にも貢献出来ますしね。
と言う訳で、このコラムをご覧の皆様はこれから是非普段お使いの包丁の切れ味をご確認下さいね。
トマトやナスなどを切る時に、皮ですべってスッと切れなければ砥ぎ時です。
トマトやナスが切れにくいのではありませんよ?
包丁が切れなくなっているのです。
ネギを切った時に、まな板に面した1番外側が上手く切れずに残ってしまうのも砥ぎ時のサインです。
さてもう1つ、切れない包丁を使っている人が増えた要因は「まな板シート」の普及です。
100均などでも売っている「まな板シート」。まな板が汚れず便利ですよね。
私も普段のお料理に使っています。
…ですが。
お料理の時、まな板シート単体で使っていませんか?
あのペラッペラなまな板シートの上でトントントントン切ったらどうなるか…?
キッチンの天板(多くがステンレスだと思います)の上で直接切っているようなものです。
ステンレスや鋼をステンレスにトントントントン叩きつけたらどうなりますか?
ステンレスの包丁なら同じ硬さですが、傷付いたり当たり負けして切れ味が悪くなります。
鋼の包丁ならステンレスの方が硬いので、尚更です。
ですから、まな板シートを使う場合は、樹脂製でも木製でも竹製でも良いので、きちんと厚みのあるまな板の上に乗せて使いましょう。
キャンプやアウトドアには薄くて軽いので持ち運びに便利ですが、普段のお料理までまな板シート一枚で済ませないで下さいね。
あっと言う間に切れなくなりますので。
それでは復習です。
①包丁がトマトやナスの皮にすべるようになったら砥ぎ時
②まな板シートはまな板に乗せて使う
良く切れる包丁でお料理しましょうね!