バスガイドさんが、「1〜5月に旬を迎えるから『いちご』って言うんですよ〜」て言ってて、へぇーって納得してました。
…うーん…
確かに、「現在は」いちごの旬は1〜5月と言われています。
なぜなら、ビニールハウスで温室栽培が可能になったから、です。
いちごを温室栽培して冬に収穫出来るように調節しているのは、「クリスマスケーキ」と言う特需があるからです。
温室で育てなければ、1月、ましてや年末のクリスマスシーズンに日本に生のいちごはありません。
あったとしても、沖縄からの空輸などでしょうか?(^_^;)
ちょっと話がそれましたが、いちごってビニールハウスで温室栽培が出来るようになったここ何十年かになってから食べられるようになったものでしょうか?
そんな事はありませんね。
古くは日本書紀にも「以知古」との記述があるそうです。
だから、1〜5月が旬だから「いちご」、と言うのには無理がありますね。
バスガイドさん、もうこのネタ使わないで下さいね…(^_^;)
お花屋さんなどで苗を購入して来て育ててみればすぐにわかりますが、本来やっと今頃花が咲いて、5〜6月頃に収穫が出来ます。(温室栽培に対して、露地栽培と言います。)
※ご希望の方には、いちごの苗を差し上げております。下記メールにてお申込み下さい。
いちごの旬は本来は初夏なんです。
俳句でも、いちごは初夏の季語となっていますね。
私の同級生にいちご農家をしている友人がいますが、いちご農家は12〜5月のシーズン中に1年分の収入を稼ぎ、残りの半年は翌シーズン向けに苗やビニールハウスのメンテナンスをするのだそうです。
残り半年の生活がかかって来るので、絶対にクリスマス特需に合わせなければなりません。
だから現在は、いちごの旬が1〜5月になっているのですね。
スーパーのいちご売場や、ベランダで育てているいちごの苗を見ながら、その需要と供給の経済合理性のために本来の旬を無視した温室栽培で収穫時期を調整している、という事まで話を展開する事が出来ます。
食べ物と自然を通して、社会と経済について少しずつ教えてあげることが出来ますね。
実際、そこまでしっかり話せるようになるのは小学生以上になってからでしょう。
しかし、平易な言葉を選んで部分的に話してあげる事は出来ると思います。
まずは、身近な食べ物のことをもう少し親子で考えてみませんか?
このコラムがその一助となれば幸いです。
これからも色々なテーマで書いて行きたいと思いますので、よろしくお付き合い下さいませ(^^)
いちごの苗をご希望の方↓
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着払いで、いちごの苗を送らせて頂きます。苗代は無料です。