食育教室 おやこキッチン

東京都台東区にて開講中! 開催予定やレッスンの様子、食育コラムなどをお届けします。

【食育コラム】料理酒はお酒じゃないの?

今回のコラムはお料理に欠かせないお酒のお話です。

皆さん、お料理の時に使うお酒はどんなものを使われてますか?
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※写真はイメージです。コラムの内容とは関係ありません。


スーパーの調味料の棚には、みりんなどと並んで料理酒が置かれていますね。
中には「料理のための」とわざわざ書かれたものもあります。
なぜ、このようなことがわざわざ書かれるのでしょうか?

「料理酒」と書かれている商品には基本的には塩を添加するなどの不可飲処置がされています。
アルコール度数に応じて1.5%前後の塩分濃度になっているようです。

つまり、飲用ではないのですね。
飲めないお酒なので、「料理酒」とわざわざ記載されています。


お酒にわざわざ塩を入れて飲めなくすると何が良いのでしょうか?

飲めなくすることで、お酒ではないと言う扱いになるので酒税がかからず安価に販売することが出来ます。
また、お酒として飲めないので酒類販売免許の無い小売店での販売が可能です。

最近では、健康志向の高まりとともに塩を添加しない料理酒も販売されていますし、アミノ酸や糖類を添加したものもあるので、原材料表示を良く確かめて購入すると良いですね。


普段加塩された料理酒をお使いの場合は、塩分が添加されていることを前提に、レシピの塩や、みそ、醤油を若干控えるようにすると良いと思います。

そもそも料理酒は、日本酒の代替品として安価で酒屋さんでなくても手に入ると言うメリットがあったのですが、今の時代にはそんなに大きなメリットとは呼べなくなって来ています。
大抵のスーパーやコンビニで酒類を取扱っていますし、酒税のかかっている日本酒とかからない料理酒の価格差もどんどん縮まって来ていますね。


みりんも同様に、みりんは酒類で酒税がかかり酒類販売免許が無いお店では販売出来ませんが、「みりん風調味料」は酒税がかからず免許の無いお店でも販売出来ます。
後者にはアミノ酸や糖類などが添加されているものが多いですね。


ちなみに、みりんを作る時に出来る「みりん粕」を極稀に取扱っているお店があるのですが、上品な甘さでとても美味しいんですよ。
見かけることがありましたら、是非お試し下さいね。